懸賞のWチャンスとは?|75件で調べたら、当選枠の過半数がWチャンスだった
懸賞でよく見る「Wチャンス」。アタリバ掲載の懸賞から重複を除いた75件を調べると、当選人数がわかる56件のうち30件でWチャンスの人数が本命の賞を上回りました。すべて購入が必要な懸賞で、賞品は500円分前後の商品券やポイントが中心。誰が対象かは8割の懸賞で書かれていません。
懸賞の賞品欄でよく見かける「Wチャンス」。本命の賞とは別に用意された、もう1つの抽選のことで、ついでに付いてくる残念賞のように受け取られがちです。
そこでアタリバに掲載している懸賞のうち、Wチャンスがある75件の賞品内容を1件ずつ読みました。本命の賞とWチャンスの当選人数がどちらもわかる56件では、30件でWチャンスの当選人数のほうが本命より多く、当選人数の合計でもWチャンスが過半数を占めていました。一方で、Wチャンスの賞品は500円分前後の商品券やポイントが中心で、誰が対象になるのかは8割の懸賞で書かれていません。
集計の前提
2026年9月16日時点でアタリバに掲載している応募受付中の懸賞835件のうち、賞品内容・キャンペーン名・応募条件に「Wチャンス」「ダブルチャンス」の記載があるものは81件ありました。このうち、同じ懸賞が別のURLで重複して登録されていた5件と、先着プレゼントと抽選の2本立てを「ダブルチャンス」と呼んでいた1件を除いた75件を対象にしています。
当選人数は、当サイトの当選人数の欄ではなく、賞品内容に書かれた賞ごとの人数から数えました。「本命」はWチャンス以外の賞の合計です。ペアの賞は人数(2名)で、毎月・毎週の抽選は期間全体の合計で数えています。
先にお断りしておくと、これは日本の懸賞全体の統計ではありません。アタリバは企業のプレスリリースを主な収集元としているため、メーカーが実施する「対象商品を買って応募する懸賞」の割合が高くなっています。あくまで当サイトが集めた範囲での傾向としてお読みください。
Wチャンスがある懸賞は、どんな懸賞か
Wチャンスがある75件と、ない754件を比べました。
項目 | Wチャンスあり(75件) | Wチャンスなし(754件) |
|---|---|---|
購入不要で応募できる懸賞 | 0件 | 59件(7.8%) |
共同企画(店とメーカーの連名など) | 49.3% | 28.1% |
ハガキで応募できる | 36.0% | 25.1% |
当選人数の中央値 | 200名 | 140名 |
いちばんはっきりした違いは、Wチャンスがある懸賞は75件すべてが、商品を買って応募する懸賞だったことです。レシートや応募マークで応募する懸賞に、もう1つの抽選を付けて購入を後押しする、という使われ方がうかがえます。
共同企画の割合も高く、共同企画の懸賞のうちWチャンスがあるものは約15%、主催者が1社の懸賞では約7%でした。スーパーやドラッグストアとメーカーが組む懸賞で、Wチャンスがよく使われています。
当選人数は、本命よりWチャンスのほうが多い
本命の賞とWチャンスの当選人数がどちらもわかる56件で、人数を比べました。
Wチャンスの当選人数 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
本命の賞より多い | 30 | 53.6% |
本命の賞と同じ | 6 | 10.7% |
本命の賞より少ない | 20 | 35.7% |
懸賞1件ごとに、当選人数全体に占めるWチャンスの割合を出すと、中央値は57.1%でした。真ん中の懸賞でも、当たる人の半分以上はWチャンスで当たっている計算です。Wチャンスの人数は本命の1.33倍(中央値)で、人数そのものは100〜499名が24件といちばん多くなりました。
56件の当選人数を全部足すと18万1,327名で、そのうち85.0%がWチャンスです。ただしこの数字は、PayPayポイント30ポイントが8万9,000名に当たる懸賞のような、1万名以上の大型3件に大きく引っ張られています。3件を除いた53件でも、Wチャンスは当選人数の57.4%でした。
つまり、懸賞の告知にある「合計◯名様」のかなりの部分は、Wチャンスの枠だということです。たとえば合計1,200名の懸賞で、1,120名ぶんがWチャンスのえらべるPay500円分だった例もあります。当選人数の多さで懸賞を選ぶときは、その人数が本命の賞なのか、Wチャンスなのかを分けて見る必要があります。当選人数の偏りについては当選枠の半分は、たった6件の懸賞にあるでも取り上げました。
Wチャンスで当たるもの
75件のWチャンスの賞品を、種類で分けました。
Wチャンスの賞品 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
店の商品券・ポイント | 27 | 36.0% |
QUOカード・電子マネー・デジタルギフト | 18 | 24.0% |
オリジナルグッズ | 16 | 21.3% |
商品・食品の詰め合わせ | 13 | 17.3% |
記載なし | 1 | 1.3% |
いちばん多いのは、その店で使える商品券やポイントでした。共同企画37件に限ると、21件(57%)のWチャンスが店の商品券・ポイントです。本命の賞はメーカーの商品やグッズ、Wチャンスは店の買い物券、という組み合わせがよく見られます。当たった人がまたその店で買い物をするきっかけにもなる組み合わせです。
金額(◯円分・◯円相当・◯ポイント)が書かれていた47件では、500円分が18件、1,000円分が15件で、1,000円分以下が39件(83%)を占めました。Wチャンスは人数が多いかわりに、1人あたりの金額は小さめです。
Wチャンスのほうが豪華な懸賞もある
ただし、Wチャンスがいつも「小さな賞」とは限りません。75件のうち5件は、Wチャンスの賞品のほうが本命より高額でした。
- 本命が「もれなく200ポイント」で、Wチャンスが10名に10,000ポイント
- 本命がスタンプ数に応じて「もれなく30〜100ポイント」で、Wチャンスが88名に2,230ポイント(スタンプ5個以上で自動エントリー)
- 本命がスタンプ数に応じて「もれなく1,000〜3,000ポイント」で、Wチャンスが5名に50,000ポイント(スタンプ10個以上で自動エントリー)
- 本命が「その場で当たる」PayPayポイント1,000ポイント1,500名で、Wチャンスがクイズに答えた人から100名に3,000ポイント
- 本命がeGift500円分8,000名で、Wチャンスが10,000円分
いずれも、本命が「もれなく」「その場で当たる」「大量当選」の少額賞で、Wチャンスが少人数の高額賞という形です。こうした懸賞のWチャンスは、残念賞というより上位賞に近い位置づけで、スタンプの数などの追加の条件が付いていることがあります。
誰がWチャンスの対象になるのか
Wチャンスという言葉は同じでも、対象になる人の決め方は懸賞によって違います。応募条件と賞品内容に書かれている範囲で分けました。
Wチャンスの対象 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
本命の抽選に外れた人の中から | 7 | 9.3% |
追加の条件がある(会員限定・スタンプ数・クイズ・追加の対象商品など) | 7 | 9.3% |
応募コースのひとつ | 1 | 1.3% |
記載なし | 60 | 80.0% |
対象がはっきり書かれていたのは15件だけでした。「外れた人の中から」なら、本命に応募しただけで自動的にWチャンスの抽選にも入ります。一方で、会員であることや、スタンプを一定数ためることが条件になっている懸賞では、本命に応募しただけではWチャンスの対象になりません。
Wチャンスをどう見るか
- 当選人数は「本命」と「Wチャンス」に分けて読む。告知の「合計◯名様」の半分以上がWチャンスということは珍しくありません。欲しいのが本命の賞なら、本命の賞の人数だけを見てください。
- Wチャンスの対象を主催ページで確かめる。8割の懸賞では、当サイトが整理した応募条件に対象が書かれていません。外れた人から自動で選ばれるのか、追加の条件があるのかで、応募のしかたが変わります。
- 共同企画のWチャンスは、いつも行く店のものなら使い道がある。Wチャンスの多くはその店の商品券やポイントです。共同企画の懸賞は複数の企業による共同企画の懸賞にまとめています。
- Wチャンス目当てに買い足すほどの金額ではない。金額が書かれていたWチャンスの8割以上は1,000円分以下です。応募のために買い物を増やすなら、本命の賞で判断するほうが現実的です。レシートで応募するときの金額の条件はレシート懸賞の「500円以上」には2通りの意味があるで整理しています。
- 本命が「もれなく」の懸賞は、Wチャンスの条件まで読む。スタンプの数などを満たすと、少人数の高額賞に自動で入ることがあります。
集計についての注意
- 当選人数は当選確率ではありません。応募者数が公表される懸賞はほとんどありません。Wチャンスは本命と対象者が違う場合もあるため、Wチャンスの人数が多くても、本命より当たりやすいとは限りません。
- 当選人数は賞品内容の記載から数えたため、当サイトの当選人数の欄と一致しない懸賞があります。本命かWチャンスのどちらかの人数が書かれていない19件は、人数の比較から除きました。
- 賞品の種類と、Wチャンスの対象の分類は、賞品内容と応募条件を読んで手作業で行いました。主催ページには、ここに書かれていない決まりがある場合があります。応募の際は必ず主催企業の応募ページをご確認ください。
- Wチャンスがある懸賞は重複を除いて数えましたが、Wチャンスがない754件は重複を除いていません。比較の数字は目安としてお読みください。
- 集計対象は2026年9月16日時点で応募を受け付けている懸賞です。すでに締め切られた懸賞は含みません。アタリバはプレスリリースを主な収集元としており、実際の懸賞全体とは傾向が異なる可能性があります。