懸賞の4件に1件は当選人数が書かれていない|935件を数えてわかった非公表の傾向
当選人数は応募前に確認できる数少ない手がかりですが、アタリバ掲載の935件のうち251件(26.8%)は人数が公表されていません。賞品カテゴリ別・応募方法別・対象商品別に、どんな懸賞で伏せられやすいのかを集計しました。
懸賞を選ぶとき、当選人数は数少ない「応募前に確認できる手がかり」です。ところがアタリバに掲載している懸賞を数えてみると、4件に1件は当選人数がどこにも書かれていません。掲載935件のうち251件、割合にして26.8%です。この記事では、どんな懸賞で当選人数が伏せられやすいのかを集計しました。
集計の前提
アタリバに掲載している応募受付中の懸賞935件を対象に、当選人数が公表されているかどうかを数えました。公表されていたのは684件、公表されていなかったのは251件です。公表されている684件の当選人数は、中央値で195名でした。
先にお断りしておくと、これは日本の懸賞全体の統計ではありません。アタリバは企業のプレスリリースを主な収集元としているため、メーカーが実施する「対象商品を買って応募する懸賞」の割合が高くなっています。あくまで当サイトが集めた範囲での傾向としてお読みください。集計は2026年8月時点のものです。
なお「当選人数が公表されていない」とは、主催者の告知ページにも当サイトが確認できる範囲の資料にも人数の記載がなかった、という意味です。
「全員プレゼント」だから人数がない、わけではない
当選人数が書かれていない理由として、まず思いつくのは「先着順」や「もれなく全員にプレゼント」のように、そもそも当選人数という概念がない企画です。
しかし数えてみると、非公表251件のうち賞品内容や応募条件に「全員」「もれなく」「先着」といった記載があるものはわずか8件(3.2%)でした。残りの243件は抽選であることが読み取れるにもかかわらず、当選人数だけが書かれていません。
また、当選人数の欄が空でも賞品内容の説明文に人数らしき数字(「30名」「5個セット」など)が含まれていたものは18件(7.2%)にとどまりました。その多くは「グラス6個セット」のように賞品の個数を指しており、当選人数ではありません。非公表の懸賞のほとんどは、探しても人数が出てこないのが実情です。
賞品カテゴリ別|「その他」が最も伏せられやすい
賞品カテゴリ | 件数 | 非公表 | 非公表率 |
|---|---|---|---|
その他 | 144 | 57 | 39.6% |
グッズ | 248 | 74 | 29.8% |
旅行・レジャー | 118 | 28 | 23.7% |
食品・飲料 | 83 | 19 | 22.9% |
現金・金券 | 304 | 68 | 22.4% |
家電 | 38 | 5 | 13.2% |
最も伏せられやすいのは「その他」の39.6%、最も公表されやすいのは家電の13.2%で、3倍の開きがあります。
家電の公表率が高いのは理解しやすいところです。「最新モデルの掃除機を10名様に」のように、賞品そのものが訴求力を持つ懸賞では、当選人数まで含めて告知の材料になります。逆に「その他」に分類されるのは、限定グッズや体験、詳細が固まっていない賞品が中心で、告知の時点で人数まで決まっていないケースが混ざっていると考えられます。
応募方法別|ハガキ懸賞は数字が出ている
応募方法 | 件数 | 非公表 | 非公表率 |
|---|---|---|---|
ハガキ | 226 | 34 | 15.0% |
Web | 512 | 104 | 20.3% |
LINE | 184 | 40 | 21.7% |
アプリ | 49 | 13 | 26.5% |
ハガキで応募できる懸賞は85%で当選人数が公表されており、集計した中で最も数字が出ています。ハガキ懸賞は新聞広告や商品パッケージ、店頭の応募ハガキなど、印刷物で告知されることが多い形式です。刷ってしまえば直せない媒体では、賞品と当選人数を確定させてから告知する必要があります。この制作の順番が、そのまま公表率の差になっている可能性があります。
反対にアプリ応募は26.5%が非公表でした。アプリ内のキャンペーン告知は後から書き換えられるため、人数を確定させずに走らせやすいのだと考えられます。
※ X・Instagram経由の懸賞は件数がそれぞれ27件・16件と少なく、数字が安定しないため表から除いています。
対象商品別|酒類は9割が公表している
対象商品 | 件数 | 非公表 | 非公表率 |
|---|---|---|---|
酒類 | 56 | 5 | 8.9% |
食品 | 261 | 34 | 13.0% |
お菓子 | 102 | 21 | 20.6% |
医薬品・健康食品 | 30 | 7 | 23.3% |
飲料 | 91 | 22 | 24.2% |
その他 | 108 | 31 | 28.7% |
家電・雑貨 | 92 | 30 | 32.6% |
化粧品・美容 | 24 | 9 | 37.5% |
日用品 | 57 | 22 | 38.6% |
購入不要 | 57 | 22 | 38.6% |
対象商品で見ると、酒類が対象の懸賞は91%が当選人数を公表しており、群を抜いて数字が出ています。食品も87%と高水準です。
目を引くのは購入不要の懸賞の38.6%が非公表という点です。買わずに応募できる手軽さの一方で、当選人数を確認したうえで応募するという判断がしにくい区分でもあります。
当選人数が書かれていない懸賞と、どう付き合うか
今回の集計から言えることを整理します。
- 当選人数がないこと自体は、当たりにくさを意味しません。 非公表の243件は抽選と読み取れるもので、単に人数が告知されていないだけです。応募する価値がないという判断にはつながりません。
- 当選人数を基準に選びたいなら、ハガキ懸賞と、酒類・食品が対象の懸賞が比較しやすい区分です。いずれも85%以上で数字が出ているので、複数の懸賞を並べて選べます。
- 「その他」カテゴリの賞品と、アプリ応募の懸賞は、数字が出ていない前提で見る。 賞品の中身や応募の手間で判断することになります。
- 当選人数での絞り込みは、非公表の251件を取りこぼします。 アタリバでも「100人以上」などの絞り込みを用意していますが、この条件を使うと非公表の懸賞は結果に出てきません。掘り出し物を探すなら、絞り込みを外して眺める時間も必要です。
当選確率は最終的に応募者数で決まるため、当選人数が多いことがそのまま当たりやすさを保証するわけではありません。それでも応募者数は公表されないのが普通なので、当選人数は数少ない事前の手がかりです。だからこそ、その手がかりが4件に1件で欠けているという事実は、知っておいて損はないと思います。
集計についての注意
- 集計対象はアタリバ掲載の応募受付中の懸賞935件です(2026年8月時点)。
- アタリバは企業のプレスリリースを主な収集元としているため、メーカーが実施するクローズド懸賞(対象商品の購入が必要な懸賞)の割合が高くなっています。日本の懸賞全体の傾向を示すものではありません。
- 「非公表」は、当サイトが確認できた範囲で当選人数の記載がなかったことを指します。主催者が別の媒体で告知している可能性は排除できません。
- 賞品カテゴリ・対象商品の分類は当サイトが独自に行っているもので、主催企業による分類ではありません。
- 件数が少なく数字が安定しない区分(X・Instagram経由の懸賞など)は表から除いています。